私にとって、これは最低の出来事だった。かつての同僚も、信じられないと言っている。自分のツイートが原因で職を失うことになるとは思いもしなかった。ツイッターの中心的価値の1つは、「恐れることなくコミュニケーションをとり、信頼を築く」ことだった。何かがおかしいと感じたり、製品についての決定が間違っていると思ったら、当事者に意見することが奨励されていた。昔のツイッターどおりであれば、私はまだ働いていただろう。

私が失業した数日後、10歳の息子が言った。「パパ、不機嫌そうな顔じゃなくなったね」

職場の状況が家庭に影響していたのだと思うが、私はそのことに気づいていなかった。仕事にまつわる修羅場や悩みごとが、すっきり終わったという感じだった。

友人の多くは、「高強度で長時間働くか辞めろ」というマスクの最後通告に従い、その後数週間でツイッターを去った。なんの見返りもなく「極めてハードな」12時間労働をしたい人などいない、と私は思う。

その後、一部のユーザーもツイッターを離れていった。私はといえば、まだツイッターから離れられずにいる。これまで多くの機能を開発し、多くのプロジェクトに取り組み、ツイッターというプラットフォームとその維持管理に多くの時間とエネルギーを費やしてきた。ツイッターのことを大事に思うからこそ、その成れの果てを見るのは辛く、もどかしい。

ツイッターがこれからどうなるのか、私にはわからない。時が明らかにするだろう。私自身は、しばらく休んで、新年には別の仕事を見つけたいと考えている。

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