裁判所から自宅待機を命じられた。解除の日付は明示されていなかった。かさぶたがとれ、新しい皮膚が再生されるまでは外へ出るなということだ。その後、発熱などの症状は落ち着いたものの、皮膚の状態は一段と悪化した。

当初は、腹部や陰部などに少し出ただけで、特に痛みもかゆみもなかった。ところが次第に肩や足にも症状が出始め、顔にも出た。腫れが大きくなると、かゆみや痛みが出てくる。

腫れ物がつぶれ、膿が出て、新しい皮膚が再生されるまでは、ひたすら我慢。けっこう痛い。ようやく落ち着いたのは6月の末だ。

それで私は、ネットにサル痘の動画を投稿した。ちょうどLGBTプライド月間でもあり、クィア(性的少数者)の仲間にメッセージを届けたかったからだ。

サル痘は同性間の性交渉でのみ感染すると、思い込んでいるクィア男性は多い。だから、なかなか感染の事実を人に告げにくい。私自身、おまえはゲイだろうとネットで中傷されたことがある。卑劣な話だから、私は無視した。

サル痘は新型コロナとは違う。感染経路は限られていて、キスやセックスを含むスキンシップか、誰かの病変に触れた場合に限られるという。そうであれば、新型コロナほどの社会的影響はあるまい。そう、私は信じている。

【関連動画】サル痘に苦しむ男性

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