両国とも国際通貨基金(IMF)に融資を要請。これでアルゼンチンの債務総額は対GDP比で69.5%に減少したが、スリランカはまだ承認を待っている状態だ。

次に深刻な事態に直面するのはどの国だろうか。インフレ率が高く、債務の対GDP比率が高く、経常収支が悪化している国々だ。

一つはトルコだ。トルコはインフレ率が年率換算で80%近くに達しており、非金融部門の対外債務は対GDP比で120%近くにのぼる。経常赤字は対GDP比で5%近くを記録している。

インドも危険だ。インドのインフレ率は年率換算で7%とそこまで高くないが、債務総額は対GDP比で77%に達している。経常収支は慢性的に赤字で、石油価格が現在の水準にとどまれば、赤字がさらに深刻化する可能性もある(インドは世界3位の石油輸入国)。

フィリピンも不安要素を抱えている。フィリピンは、インフレ率はそこまで高くないものの債務の対GDP比は高く、経常赤字も増えている。ほかにも複数の新興経済国が、同じような状況だ。

先進国も安泰ではない

先進国が次に続く可能性もある。フランスやイギリスのような国では、既にインフレの凶暴な一面が見え始めている。フランスでは6月の選挙で、左右両極の政党が中道派を押しのけて大きく躍進した。イギリスでは生活コストの高騰を受けて、賃金上昇を求める公共交通機関の労働者たちが大規模なストを決行した。そしてドイツは、ロシアに天然ガスを止めると脅されている。いずれも、スリランカやアルゼンチンに続いてインフレが政治や社会に大きな混乱をもたらす可能性がある。

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