シドニーはボールと鉱石を入れた食品保存容器を使って訓練した。オリビアとフィオナには約80平方メートルの専用スタジオに医療探知犬用の訓練スタンドを6台用意した。訓練は始まったばかりだが、2匹とも銅、ニッケル、金、ダイヤモンドに関連する香りに驚くほど適性を示している。
クローンについての考え方は人それぞれだ。私の仕事仲間は、シドニーの才能を引き継ぐ2匹の小さなシドニーがいることに感動している。
シドニーは20年に進行性網膜萎縮症(PRA)を発症して、今は目が見えないが、毎日元気に散歩をしている。昨年は3回、現場に出た。オリビアとフィオナは5月下旬に最初の探鉱に挑戦する予定だ。
彼女たちが5、6歳になって、いい相手が見つかれば、子供を産ませてもいいと思っている。シドニーしかいなかった頃と同じ状況に直面したら、またクローンをつくろうと思うだろう。でも今は、幸せなことに、シドニーとオリビアとフィオナがいる。
2026年10月20日号(10月14日発売)は「進化する世界の鉄道」特集。
鉄道黄金期を迎えたヨーロッパを旅する――コリン・ジョイス(ジャーナリスト)/豪快かつ特異なアメリカ大陸鉄道史/膨張する中国鉄路の野望/「夢の超特急」リニアの現実/韓国、アフリカ、インド……世界を駆ける鉄道新事情
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます