建築家ザハ・ハディドは建築コンペで優勝しても、幾度となく「ハディド設計の建築物は建設不可能だ」と言われ続けて、プロジェクトを潰されていた。

それでもハディドは意欲を失うことなく闘い続け、ついにドイツのヴァイル・アム・ラインにあるヴィトラ消防ステーションがハディドの設計どおりに建設されたことをきっかけに、世界各国のランドマークとなる建築物の設計依頼が殺到し始めたのだ。

その後の活躍は多くが知るところだ。2004年、建築界のノーベル賞と言われるプリツカー賞を受賞。1979年にこの賞が開設されて以来初の女性受賞者となり、以後、数々の賞を獲得した。

ハディドは戦士らしい鋼の意志力の持ち主だった。生まれながらではなく、自力の、だ。男性優位の競争社会である建築業界で、イラク出身の女性として、次々と立ちはだかる障害物をいくつも越えた。

剣闘士の思考を意識的に身につけたのは、作品に自分の個性を込めるため。何があっても自分自身と自分の感性に忠実でいるという固い決意を貫くためだ。

突き抜けるためには、アウトサイダーであることも厭わないとハディドは語っている。むしろこの立ち位置が好きだとも。

あなたの仕事にすべてを賭けられる人は、あなた以外にいない。

剣を抜くかどうかは、あなた次第だ。剣闘士の心意気は、業界や分野を問わず、誰にとっても欠かせないものだ。まずは剣を手にして闘うところから、始めてみてはどうだろう。

天才はしつこい――

 突き抜けた成果を生み出す80の思考』

 ロッド・ジャドキンス 著

 山本真麻 翻訳

 CCCメディアハウス

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