ある情報筋が本誌に語ったところによると、チャールズ皇太子は息子のヘンリー王子に同情的だが、警備に関する判断を下すのは王室ではなく、内務省だという。

かつて王室護衛官を務め、ダイアナ妃や、子ども時代のヘンリー、ウィリアム両王子の警護を担当したケン・ワーフェは、今回の訴訟は誤った考えだと述べた。

ワーフェは、英紙デイリー・メールのオンライン版への寄稿で、以下のように綴っている。「警察による警護は、カネと引き換えに提供されるべきものではない。イギリス訪問時に王室向けの警護体制を完全復活させるよう求めるとは、ヘンリー王子はあまりに厚かましい」

「(エリザベス)女王とイギリス政府が、王子の要求を受け入れ、このような前例を作ることは考えられない」

「ヘンリー王子は、今や私人であり、外国を居住地としている。それも完全に、自らの選択によってそうしたのだ。こうした事態が起きることは王族の誰も望んでおらず、王子の父(チャールズ皇太子)や兄(ウィリアム王子)はとりわけその気持ちが強かった。だが実際に起きてしまった」

「仮に王子が、ロンドン警視庁の王室警備部門による警護を受けることが認められたなら(寛大なことに、警備費用を支払う意向を示しているとのことだが)、イギリスを訪れるあらゆるハリウッドスターや金持ちのセレブリティが、同様の特権的地位を期待する可能性がある」

本誌が把握している限りでは、2021年4月に行われた、祖父フィリップ殿下の葬儀に出席した際には、ヘンリー王子はある程度の警察の警備を受けていた。だが、司法審査を求めたきっかけになったのは、2021年7月にケンジントン宮殿で行われた、母ダイアナ妃の銅像の除幕式のために帰国したときと見られている(この際にパパラッチに車を追跡されたと報道されている)。今のところ2021年7月が、王子にとって最後のイギリス訪問でもある。

(翻訳:ガリレオ)

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