<CMを流した英国最大のスーパーマーケットに対して、ソーシャルメディア上では不買運動が展開されている>

クイーンの「Don't Stop Me Now」をBGMにした英テスコ社のクリスマスCMに批判が殺到している。なぜか? 新型コロナウイルスのワクチンパスポートを持ったサンタクロースが登場するからだ。

90秒のCMの中盤、「サンタクロースが今年のクリスマスに隔離される可能性がある」というニュース速報のバナーが表示される。

子供たちにプレゼントを届けるためにトナカイを連れてやってきたサンタは、空港で入国審査官に対してQRコードの表示されたスマートフォンを提示する。ワクチン接種済みであることを証明するパスポートだ。次の瞬間、見守っていた観衆は一斉に歓声を上げ、自宅のソファでプレゼントを待つ少女はガッツポーズをする。

世界中で、特にワクチン反対派の間では、ナイトクラブやレストランなど特定の場所に入るための必須条件となっているワクチンパスポートに反対する声が上がっている。

ボイコットキャンペーンも発生

英国広告基準局(ASA)は、このCMについて1500件以上の苦情を受けたと発表。

「苦情のほとんどは、このCMが強制的であり、ワクチン接種の有無による医療上の差別を助長すると主張したものだった」

ASAのスポークスマンはガーディアン紙に対し、「我々は現在、これらの苦情を慎重に吟味し、措置を講じる必要があるかを審議している」と述べた。

テスコのCMはソーシャルメディア上で怒りを巻き起こし、反ワクチン派の多くが英国最大のスーパーマーケットの利用をボイコットすると脅している。週末には#BoycottTescoキャンペーンまで展開された。

反ワクチンの運動家たちは、すぐにネット上で落胆を表明。

「受け入れがたい卑劣さだ」

「もう二度とテスコで買い物をしない」

ジリアン・マッキースは、「経営陣の誰がこれを良いアイデアだと思ったの? もしテスコをボイコットしないなら、あなたも共犯」とツイート。

11月17日現在、ユーチューブに投稿されたCM動画には約3100の高評価に対し、2.8万以上の低評価が付けられている。

反ワクチン運動の勢いは止まりそうにない。

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