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M1A2エイブラムス戦車はシールズ隊員を圧倒的な火力で助けた COURTESY OF JOCKO WILLINK AND LEIF BABIN

狙撃チームがイラク人兵士と戦ったとき、私はチームと行動を共にしていなかったし、勝手に敷地内に入ったイラク兵を、私が管理していたわけではない。

しかし、そんなことは関係ない。シールズのタスクユニット指揮官として、任務を現場で仕切る最高司令官として、私はブルーザーにおける全てに責任を負っている。

数分後、報告のために全員が集められた小隊の部屋に、私は足を踏み入れた。水を打ったように静まり返っている。

私は、グループの前に立った。そして、部屋いっぱいのチームメイトに尋ねた。「一体誰が悪かったんだろう?」と。グループの全員が、一言も口を利かずに座っていた。司令官も、最上級下士官も、審問官も。

間違いなく全員が、「一体誰の責任にするつもりなのだろう?」と考えている。ようやく私は、大きく息を吸ってから言った。

「これに関しては、責任を負うべき人間は1人しかいない。私だ。私が指揮官だから、私が作戦全体に責任を負っている。上官として、戦場で行われた全ての行動は、私の責任なんだ。私以外に責めを負うべき人間はいない。そして今ここで、はっきりと申し上げる。今後私たちに、二度とこんなことは起こらないと約束する」

背負うには重過ぎる荷物だったが、それは100%真実だった。私がリーダーなのだから、仕切っていたのは私で、私に責任があった。だから、うまくいかなかった全てに、私が責任を取らなくてはいけない。

たとえ名声や自尊心に計り知れないほどのダメージを食らおうと、それが正しい行動で、唯一の選択肢だった。

※第2回:ネイビー・シールズ地獄の訓練で「嘘だろ?」...衝撃の展開が示したリーダーシップの重要性

米海軍特殊部隊(ネイビー・シールズ)

 伝説の指揮官に学ぶ究極のリーダーシップ』

 ジョッコ・ウィリンク、リーフ・バビン 著

 長澤あかね 翻訳

 CCCメディアハウス

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