英国のジョンソン首相は11日、難航している欧州連合(EU)との自由貿易協定(FTA )交渉について、合意が成立しないまま年末の離脱移行期間の終了を迎える公算が大きいとの見方を示した。

ジョンソン首相は記者団に対し「1月1日以降、英国が思うままに行動できる結論に向かわざるを得ない公算が極めて大きくなっている。これは英国にとって素晴らしいことだと考えている」と述べた。

ただ「大きな提案や大幅な変更が提示されれば、耳を傾けたい」とも語った。

英政府高官によると、首相はその後、通商協定を結ばずにEUを離脱した場合の準備状況を確認するため、ゴーブ内閣府担当相(国務相)らと協議した。

イタリアのコンテ首相は、根本的な問題が未解決のまま残っている、と指摘。「残された時間は無くなっており、『ハード・ブレグジット(合意なしのEU離脱)』に備える必要がある」と述べた。

欧州委員会のフォンデアライエン委員長はこの日、英国との通商交渉について、公平な競争環境の確保とEUの漁船による英海域での漁業が争点となっており、依然立場に開きがあると指摘。13日に合意のための条件が整っているかどうか決定を下すと述べた。

[ロイター]
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