フィリピンのドゥテルテ大統領は、南シナ海での石油探査の再開を許可した。中国との共同開発も含め、3件のプロジェクトが再開する可能性がある。

クーシー・エネルギー相が15日、明らかにした。サービス契約を締結した企業に探査活動の再開を通知したという。南シナ海での石油探査は、領土問題を受けて2014年から停止されていた。

ドゥテルテ大統領が昨年明らかにしたところによると、中国政府は、南シナ海での中国の主張を退けた仲裁裁判所の判断をフィリピン側が無視することを条件に、南シナ海でのガス共同開発の過半数権益をフィリピンに譲渡することを提案している。

同エネルギー相は、石油探査の再開について「フィリピンと中国、また(フィリピンの)フォーラム社と中国海洋石油(CNOOC)が進めている交渉に十分配慮し、誠意に基づいて」決定したと述べた。

フォーラム社は、フィリピンのPXPエナジーの子会社で、南シナ海のリード堆でガス探査プロジェクトを運営している。PXPとCNOOCは同鉱区での共同探査・開発を協議している。

フィリピン・ナショナル・オイルの探査プロジェクトと、PXPの別の探査プロジェクトも、再開が認められた。

在マニラの中国大使館は、ロイターのコメント要請に応じていない。

[ロイター]
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