封鎖措置の今後については、各国が独自に判断する状況になっている。制限を解除した場合、どのような形で感染が再拡大する可能性があるかは不明だが、アジア各国の例を見る限り楽観的にはなれない。

なにより皮肉なのは、ロックダウン(都市封鎖)や社会的距離戦略が効果を上げるほど、そこまでする必要はなかったのではないかと思えてしまうことだ。

イギリスとアメリカでは、部分的な封鎖が始まった後、死者数をめぐる当初の予測が下方修正されている。感染の先行きは懸念していたほど悪くはならないようだが、それでも予想より長期の封鎖措置は必要になるという最近の研究もある。

今や募っているのは新たな不安だ。トンネルの先に見える光は出口ではなく、実は対向列車のヘッドライトではないか......。

From Foreign Policy Magazine

<本誌2020年4月21日号掲載>

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