一般乗客の荷物検査も厳しく
インドネシアのジャカルタ国際空港では新政権が誕生した10月以降、税関検査が厳しくなったと在ジャカルタ日本人の間からの報告が相次いでいる。
特に厳しくなったのが酒類の持ち込みで1人当たりの持ち込み制限(1リットルを超える量)を少しでも超えた場合は「以前は袖の下的罰金で済んでいた」というが10月以降は「罰金と没収」が厳格に適用されているという。このため「制限を超える分はきちんと申告して税金(350%)を支払う方が安全」とさえ言われ始めている。
かつては税関職員や入管職員が「オミヤゲワ?」と暗に賄賂を要求することが多かったインドネシアの国際空港だが、1998年の民主化以降次第に改善され、現在ではそうした事例はほとんどみられなくなったという。
GAのCEOによるハーレーダビットソン密輸事件や今回発表されたインドネシア企業による高級外車・バイクの密輸などが相次いでいることは、依然として富裕層による税金逃れの密輸が横行している実態を改めて浮き彫りにしたといえる。こうした密輸への一連の厳しい取締り姿勢の背景には、厳格な法の執行と社会的公正の実現というジョコ・ウィドド大統領の政治姿勢があることは間違いなく、今後も密輸摘発が続くものとみられている。

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