健康志向の高まりとともに拡大を続けてきた日本のサプリメント市場だが、昨今の品質を巡る問題を受け、消費者の目はかつてなく厳しくなっている。この9月からは、日本国内でも機能性表示食品のうちサプリメント形状の加工食品では、GMP(適正製造規範)に基づく製造・品質管理の義務化が完全施行された。原料の調達から製造、出荷に至るまで、製品が安全かつ一定の品質で保たれるようにするためのルールである。

国内のメーカーがこの新たな規制対応を進める中、グローバル展開を行う米アムウェイは、ブランド「ニュートリライト™」において、すでに米国の現行適正製造規範(cGMP)の基準を満たす管理体制を敷いてきた。同社のサプリメントは、植物由来の原料のトレーサビリティを確立している点に特徴がある。

自然由来の原料を使いながら、いかにして製品に求められる「均一な品質」を保つのか。その品質管理の実態を探るべく、北米最大級の自社農場とミシガン州エイダの本社を取材した。

原料開発の段階から採用する、科学的根拠に基づくアプローチ

有機農場と最新ラボが体現するアムウェイ流ものづくり
トラウトレイクを代表するハーブ、エキネシア。開花時期(夏)には、マウント・アダムスを背景に一面に紫色の花が咲き誇る

米国北西部、ワシントン州近郊。カスケード山脈の麓に広がるトラウトレイク農場は、アムウェイが所有する自社農場の一つだ。サプリメントの原料となるハーブや植物が栽培されている。毎年同じ品質で栽培し、サプリメントの成分を均一に保つことの難しさについて、アムウェイ グローバル ニュートリション&リサーチ担当副社長のポール・シーラ氏はこう話す。

「当社では、原料開発の段階から科学的根拠に基づいたアプローチを採用しています。その一つが、作物に最適な栽培環境の選定です。その植物が本来育つ環境に近い条件を優先し、自社農場だけでなく、高水準な栽培・品質管理を標準化した『ニュートリサート』プログラムを通じて認定栽培者と提携。グローバルで栽培管理手法の標準化を図っています」

有機農場と最新ラボが体現するアムウェイ流ものづくり
アムウェイ グローバル ニュートリション&リサーチ担当副社長のポール・シーラ氏

シーラ氏が言及したのは、環境変動への対応力を高めるための「再生型有機農業」という手法だ。土壌の健全性向上や水資源の有効活用、生物多様性の保全など、農地の持続可能性を高める取り組みを推進している。「環境条件の変化に対する適応力を高めることが、結果的に農作物の品質と安定供給に繋がる」と同氏は説明する。

ミシガン州エイダにあるアムウェイの本社研究開発部門では、多くの研究者が分析や品質試験に取り組んでいる。農場で収穫された作物が、最終的にサプリメントとして製品化される過程について、シーラ氏は長期的なデータ収集の重要性を指摘する。

「研究開発チームは、作物を製品原料に使用する前に複数年にわたり調査・研究を行い、天候変化による自然な品質変動を把握します。その研究結果に基づいて原料ごとの品質規格を設定し、収穫ごとに品質試験を実施して、基準を満たしていることを確認したうえで製品に使用します」

有機農場と最新ラボが体現するアムウェイ流ものづくり

アムウェイ本社の研究開発部門では、1,800以上の植物成分をデータベース化。最も有用な組み合わせを追求する

現在、同社はブラジル、メキシコ、米国の自社農場および提携農場において、常時約100種類の新規植物や伝統的なハーブについての研究・栽培を行う。「現在、重点的に取り組む健康領域は『女性の健康』と『ヘルスロンジェビティ』です。ヘルスロンジェビティには、認知機能、心血管、代謝の健康等が含まれます」(シーラ氏)

アムウェイの品質保証体制の根幹を支えるのが、「グローバル品質保証ポリシー」に基づく品質マネジメントシステムだ。単なる「検査」にとどまらない包括的な管理体制は、主に4つの柱で運用されている。

第一の柱は「従業員教育・人材育成」だ。職務内容に応じた教育・研修を全従業員に実施し、cGMP遵守に関する必須研修を修了、業務に必要な知識・技能を習得していることが確認されて初めて、製造工程や品質管理業務に従事する。

第二の柱は「製品取扱担当者の管理・監督」だ。製造現場では、品質保証部門による厳しい監督のもと、適切な作業着の着用から衛生管理、清掃・消毒に至るまで厳格なルールを徹底。米国食品安全強化法の『意図的な異物混入防止規則』にも準拠し、施設のセキュリティ体制についても継続的な評価と強化を行っている。

有機農場と最新ラボが体現するアムウェイ流ものづくり
ニュートリライト™パッケージ工程。あらゆるプロセスでテクノロジーと人の目によって品質チェックが行われる

第三の柱は、製品の信頼性を担保する「文書管理」だ。標準作業手順書、製造記録、製品仕様書などを厳格に管理し、定期的な見直しを実施。適正文書管理基準に基づくこの運用が、製品の完全なトレーサビリティの確保につながっている。万が一の際にも、すべての過程を遡ることができる仕組みだ。

そして第四の柱が、「リスクマネジメント」。原材料のサプライチェーンから製造工程まで、潜在的なリスクを体系的に特定・評価・軽減する。消費者に影響が及ぶ前の段階でリスクを管理し、製品の安全性と品質を維持するものだ。こうした徹底した予防思想こそが、品質への自信を裏付ける。

有機農場と最新ラボが体現するアムウェイ流ものづくり

ニュートリライトの検査報告書。徹底された文書管理も製品管理の柱のひとつ

有機農場と最新ラボが体現するアムウェイ流ものづくり
ミシガン州の最新ラボでは、選び抜かれた原料を用い、厳格な安全基準に則ったプロセスでサプリメントが製造されている

「種からサプリメント」まで、自ら課す高いハードルの先へ

最適な農地の選定と土壌作りから、ミシガンの最新ラボでの長期的な作物研究、そして「人」「現場」「文書」「リスク」を網羅する強固な品質マネジメントシステムまで。現地取材を通して浮き彫りになったのは、アムウェイの「ものづくり」が単なるサプリメントの製造という枠に留まらない、「人々の命と健康を支える」責任と誇りに裏打ちされた営みであるという事実だ。

有機農場と最新ラボが体現するアムウェイ流ものづくり
ニュートリライト™トリプルX™

日本のサプリメント市場において、9月のGMP義務化は間違いなく製品の安全性向上に寄与するはずだ。しかし、それはあくまで「守るべき最低限の基準」に過ぎない。

規制だからやるのではなく、消費者の安全と真の健康を実現するために、自ら高いハードルを課し、それを越え続けてきたアムウェイ。グローバル基準で「ものづくり」に向き合い原料調達から最終製品提供まで、すなわち「種からサプリメントまで」を貫く。その姿勢は、我々がサプリメントの品質を評価する上での、一つの客観的な指標となるだろう。

●問い合わせ先/日本アムウェイ合同会社
​https://www.amway.co.jp