Hatem Maher Laila Bassam Maya Gebeily
[ベイルート/エルサレム 1日 ロイター] - レバノンは1日、同国の親イラン武装組織ヒズボラとイスラエルの部分停戦を発表した。これまでに数千人の死者を出し、米・イスラエルとイランの戦争を激化させてきた紛争の限定的な緩和につながる見通しだ。
在ワシントンのレバノン大使館によると、今回の合意はレバノンでの紛争を終結させるものではない。ただ、イスラエルがレバノンの首都ベイルートと郊外のヒズボラ支配地域への攻撃を控える一方、ヒズボラはイスラエルへの攻撃を停止するという。
レバノン南部での戦闘は1日夜も続いた。また、イスラエル軍は2日未明、レバノンからイスラエル北部に向けて発射された飛翔体2発を迎撃したと発表した。負傷者は報告されていないという。
トランプ米大統領はこれに先立ち、ヒズボラと仲介者を通して協議し、イスラエルに対する攻撃を停止する確約を取り付けたと明らかにした。イスラエルのネタニヤフ首相とも電話会談し、同首相がベイルート攻撃を準備していた部隊を撤収させることで合意したと述べた。
ただネタニヤフ氏は、ヒズボラがイスラエルの都市への攻撃を停止しなければ、イスラエルはベイルートの「テロ」標的を攻撃するとトランプ氏に伝えたと表明。「イスラエル国防軍は予定通りレバノン南部で作戦を継続する」と述べた。
レバノンは3日にワシントンで行うイスラエルとの協議で停戦の拡大を目指すと表明した。
イランは米国との戦闘終結に向けた協議で、イスラエルがレバノンへの攻撃を停止することが条件になると主張してきた。
イランのアラグチ外相は声明で「イランと米国の停戦がレバノンを含むあらゆる戦線における停戦であることは明白だ」と強調した。
イランのタスニム通信はこれに先立ち、レバノンでの戦闘を理由に、イランの交渉チームは仲介者を通した米国との協議を停止していると報じていた。
イラン当局者から報道を直接確認する発言は出ていない。トランプ氏はNBCニュースの記者に対し「イラン側からは連絡がない」と述べた。CNBCとのインタビューでは、イランとの協議が「終わったとしても構わない。全く気にしない」と語った。
一方、イランの革命防衛隊の精鋭「コッズ部隊」のエスマイル・カーニ司令官は、同国がホルムズ海峡だけでなく、紅海の出口にあたる要衝バベルマンデブ海峡にも封鎖を拡大する可能性があると警告した。