[ニューヨーク 1日 ロイター] - 米国株式市場は続伸して取引を終えた。米国とイランの和平交渉の行方を巡る情勢が急速に変化するなか、半導体大手エヌビディアがパソコン(PC)に人工知能(AI)機能を搭載する新チップを発表したことを受け、ハイテク株がナスダック総合指数とS&P500種指数を押し上げた。両指数は終値ベースの最高値を記録した。

ダウ工業株30種も上昇し最高値を更新したが、S&P500の主要11業種のうち9セクターが下落する中、上げ幅は限定的だった。

トランプ米大統領は1日、イランとの協議が「急速なペース」で継続していると述べた。イランのタスニム通信はこれに先立ち、イスラエルによるレバノンの親イラン武装組織ヒズボラに対する攻撃を巡り、イランの交渉チームが仲介者を介した米国との協議を停止していると報じた。

敵対行為の激化を受けて原油価格は上昇し、紛争長期化によってインフレが加速するとの懸念も強まった。

グローバルトのシニアポートフォリオマネジャー、トーマス・マーティン氏は「市場はいずれ何らかの進展があると考えているようだが、イラン側が実際に何を求めているのか、トランプ大統領がどのような条件で妥協するつもりなのかなどについて判断の材料となる確かな情報がない」と述べた。

株価はトランプ氏がイスラエルのネタニヤフ首相との電話会談に言及し、レバノンの首都ベイルートにイスラエル軍は派遣されないと述べたことを受けて上げ幅を拡大した。

エヌビディアは6.3%高。ノートPCやデスクトップPCにAI機能を直接搭載する新PCチップ「RTXスパーク」を発表し、今秋に提供を開始すると明らかにした。ジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)によると、RTXスパークはAI時代に向けた「PCの再発明」を目指す同社とマイクロソフトの取り組みの一環。マイクロソフトは2.3%上昇した。

半導体株の反応はまちまちで、クアルコムは8.8%、インテルは4.7%、それぞれ下落。一方、マイクロンは6.6%上昇した。

S&P500の主要11業種で上昇したのは情報技術とエネルギーのみ。公益事業の下落率が最大となった。

AIによる業界への破壊的影響を巡る懸念から今年に入り下落していたソフトウエア関連株が持ち直し、サービスナウが9.2%、IBMが7.6%、それぞれ上昇。ソフトウエアサービス指数は4.3%高となった。

グローバルトのマーティン氏は、エヌビディアがソフトウエアは解決策の一部だと述べたことなどが材料視されたと指摘した。

半導体設計支援ソフトのケイデンス・デザイン・システムズは10.5%急伸。エヌビディア製品を搭載したチップ設計AIエージェントを発表した。

ニューヨーク証券取引所(NYSE)では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.04対1の比率で上回った。ナスダックでは1.01対1で値上がり銘柄が多かった。

米取引所の合算出来高は218億株。直近20営業日の平均は197億1000万株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 51078.88 +46.42 +0.09 51161.10 51161.10 50767.32

前営業日終値 51032.46

ナスダック総合 27086.81 +114.19 +0.42 26952.58 27190.21 26913.12

前営業日終値 26972.62

S&P総合500種 7599.96 +19.90 +0.26 7582.29 7617.66 7562.61

前営業日終値 7580.06

ダウ輸送株20種 21530.32 +120.01 +0.56

ダウ公共株15種 1082.34 -27.23 -2.45

フィラデルフィア半導 12965.65 +136.27 +1.06

VIX指数 16.05 +0.73 +4.77

S&P一般消費財 1950.45 -52.49 -2.62

S&P素材 635.22 -3.73 -0.58

S&P工業 1456.94 -6.59 -0.45

S&P主要消費財 909.62 -11.85 -1.29

S&P金融 854.14 -2.53 -0.29

S&P不動産 274.23 -4.83 -1.73

S&Pエネルギー 870.79 +15.86 +1.86

S&Pヘルスケア 1719.39 -20.39 -1.17

S&P通信サービス 485.30 -7.85 -1.59

S&P情報技術 7196.14 +174.37 +2.48

S&P公益事業 436.01 -13.70 -3.05

NYSE出来高 15.42億株

シカゴ日経先物6月限 ドル建て 67300 + 220 大阪比

シカゴ日経先物6月限 円建て 67300 + 220 大阪比

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