[31日 ロイター] - ドイツが景気対策の一環で創設した5000億ユーロ(5830億ドル)のインフラ基金の支出額が目標を下回っている。財務省が今週発表する報告書を独経済紙ハンデルスブラットが31日に報じた。
基金は2020年に設立されたが、効果が表れるまでに時間がかかっている。エコノミストや経済団体は、基金だけでは持続可能な成長を実現できないと警告している。
ハンデルスブラットによると、基金は20年に374億ユーロ支出するはずだったが、実際は240億ユーロにとどまった。26年向けに計画された109の「マイルストーン」のうち、5月末までに達成できたのは26にとどまるという。
財務省は投資プロジェクトの目標達成度を評価する「進捗・有効性指標」を導入。基金全体の平均は54%。分野別で最も高いのは、病院・スポーツ施設への投資で各90%、住宅建設が66%、デジタル化が57%、交通・運輸が52%、エネルギーインフラが45%と続いた。教育・子育て関連インフラでは、目に見える進捗はなかった。
ロイターが確認した別の財務省文書によると、同基金の投資は国内総生産(GDP)を0.5%ポイント押し上げた。同文書は、実施のペースを速める必要があるとしている。