Atsuko Aoyama
[東京 27日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は小幅に反発し、前営業日比3円32銭高の6万4999円41銭で取引を終えた。半導体関連株が上昇をけん引して前場では取引時間中としては初めて6万6000円台に上昇したが、後場にかけては利益確定の動きで失速。上昇分の大半を吐き出した。
米国での半導体株高を追い風に日経平均は781円高で寄り付いた後、すぐに1432円72銭高の6万6428円81銭で取引時間中の最高値を更新。その後は失速し、後場にかけて徐々に上昇分を削る展開となった。取引終了間際に6万5000円を割り込み、安値引けとなった。
内藤証券の田部井美彦・投資調査部長は、これまで全体相場の上昇をけん引してきたAI(人工知能)・半導体関連株は「一本調子で上値を買っていける状況になく、新たな材料が必要」として、頭打ち感が出ているとの見方を示す。AI・半導体関連の動きが鈍ると、それ以外の銘柄も買われにくくなる値動きになっていると指摘する。
日経平均をTOPIXで割って算出する「NT倍率」は一時16.76倍まで上昇し、過去最高を更新。AI・半導体関連に「過度に偏った相場になっており、AI・半導体関連以外の企業はインフレ動向を警戒して業績見通しにも慎重さがみられる」(田部井氏)として、幅広い買いにもつながっていないとの声もある。
高値警戒感が利益確定売りにつながっている面もある。テクニカル面では、終値時点で25日移動平均線からの乖離率は5.9%。過熱感を示唆する5%を依然として上回っている。
TOPIXは0.52%安の3918.01ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.52%安の2020.87ポイントだった。プライム市場の売買代金は11兆0643億1600万円の大商いだった。
東証33業種では、値上がりは精密機器や水産・農林業、化学など15業種、値下がりは非鉄金属、その他金融業、情報・通信業など18業種だった。
AI・半導体関連では、前日まで4連騰のソフトバンクグループが7%以上の大幅安。イビデンやフジクラ、キオクシアホールディングスの下げも目立った。米半導体株高の流れを引き継いで前場に大幅高となった東京エレクトロンやアドバンテストも、後場にかけて上昇分を削った。
その他の個別株では、住友不動産が反落。一方、ファーストリテイリングは上昇し、全体相場を押し上げた。
新興株式市場は、東証グロース市場250指数が1.85%安の826.84ポイントと、続落した。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが720銘柄(45%)、値下がりは790銘柄(50%)、変わらずは58銘柄(3%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 64999.41 +3.32 65777.87 64,999.41
─66,428.81
TOPIX 3918.01 -20.45 3951.71 3,917.49─
3,971.77
プライム市場指数 2020.87 -10.66 2038.57 2,020.76─
2,048.00
スタンダード市場指数 1651.95 -17.29 1669.54 1,647.68─
1,671.54
グロース市場指数 1051.61 -19.14 1072.87 1,043.44─
1,078.12
グロース250指数 826.84 -15.60 844.64 820.09─84
9.22
東証出来高(万株) 246133 東証売買代金(億 110643.1
円) 6