Joseph Ax
[26日 ロイター] - トランプ米大統領が11月の議会中間選挙に向けて与党共和党に有利となるような連邦下院選挙区割りを変更しようとする試みが26日、南部のサウスカロライナ州とアラバマ州で阻止された。
サウスカロライナで共和党は野党民主党重鎮のジェームズ・クライバーン下院議員の選挙区を解体し、州内全7選挙区を共和党が独占することを目的とした新たな区割り案を推進したが、州上院の採決で一部の共和党議員が民主党と同調して反対に回り、法案が否決された。
反対に回った共和党議員からは、既に予備選の期日前投票が始まっており、そうした段階で今さら区割りを見直した事例はないとの声が出ている。
一方アラバマ州では連邦地裁の3人の判事が、共和党の区割り案の差し止めを命じた。
共和党側は、2つある黒人有権者が多い選挙区の1つを廃止する案の導入を目指したが、裁判所は黒人有権者を意図的に差別しており、今年の連邦議会選挙に使用できないとの見解を示した。
4月に連邦最高裁判所が黒人ないし中南米系の有権者に対する投票権保護を弱める判断を示した後、共和党は南部各州で下院の新しい区割り案の導入を急いでいる。
テネシー州は既に、メンフィスを拠点とする黒人多数派の民主党選挙区を解体する新しい区割り案を承認しており、ルイジアナ州も同州に2つある黒人が多数の選挙区のうち1つを廃止する計画を進めている。