Rishika Sadam Mrinalika Roy

[バンガロール 22日 ロイター] - デンマークの製薬大手ノボノルディスクは、人工知能(AI)を活用して新薬の市場投入までの期間を最大3分の2短縮することを目指している。グローバル・ビジネス・サービス担当マネジングディレクター、ジョン・ドーバー氏が明らかにした。急成長する肥満症薬市場で勢いを取り戻す狙いがある。

ドーバー氏は22日に開催された「ロイターサミット」で「従来は『最後の(治験)患者の最終診察』から最初の申請まで1年半を要していたかもしれない。現在はAIを導入することで、その期間を数カ月単位で短縮することが可能になっている」と語った。

同社は、規制当局への提出書類の原書作成、安全性データの分析、さらに販売中の薬剤や治験薬の商業分析など、発売プロセスの重要な段階においてAIを導入している。

こうした取り組みは、AIを活用して研究を加速させ、作業フローを合理化し、コスト削減を図ろうとする業界全体の広範な動きを反映したもの。業界の予測によれば、機械学習によって今後3-5年以内に初期段階の開発期間が半分に短縮される可能性があるという。

同社はさらに大きな成果を狙っており、ドーバー氏は、現在インド拠点に広く組み込まれているAIツールの急速な進歩を通じて、開発スピードがより劇的に加速する可能性があるとの見方を示した。

世界的な新薬発売において、同社がインドのベンガルールに展開する拠点はますます中心的な役割を果たしており、最近米国で発売された経口型肥満症薬を含む準備作業の多くを担っている。

ドーバー氏は「どの市場の発売であっても、業務のかなりの割合がインドの拠点で行われることになる。世界中のどこで発売される薬であっても、ベンガルールの関与がない案件は、恐らく1つも存在しないだろう」と言い切った。

実際臨床データの分析や規制当局への申請から商業計画に至るまで、幅広い業務がインドで実行されるケースが増えている。

ただ、このような業務範囲の拡大にもかかわらず、ドーバー氏は採用に関しては「保守的」な姿勢を維持する見通しを示した。

同氏は、グローバル・ビジネス・サービス部門の従業員数が年内に約4000人になると見込んでいる。以前のインタビューでは、2025年までに5000人規模に拡大するとの予想を明らかにしていた。

その目標について同氏は、27年を見据えても現在では「野心的すぎる」と認め、急速な人員拡大よりもAI主導のオペレーションを拡大させるために「適材適所」の人材を採用することに注力していると付け加えた。

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