Andrea Shalal
[ワシントン 22日 ロイター] - 世界銀行はアフリカ・コンゴ民主共和国(旧ザイール)東部で発生したエボラ出血熱の流行に対応するため、現地に職員や支援物資を送るとともに、迅速な追加資金の提供に向けた新たな資金パッケージの策定を進めている。世銀のグローバル保健部門を統括するモニーク・フレッダー氏がロイターに明らかにした。
ブレッダー氏は、医療体制が脆弱な隣国の南スーダンやブルンジについても強い懸念を抱いていると述べた。一方、既にエボラ感染者が2人確認されているウガンダは、公衆衛生体制が比較的強固だが、資金面で一部不足を抱えているという。
フレッダー氏は準備中の資金パッケージの規模については明らかにしなかったが、今後数カ月間で追加資金が必要になるのは確実だと述べた。
コンゴ民主共和国では、感染症流行や緊急事態への対応力強化を目的として2024年3月に承認された、世銀と共同で取り組む2億5000万ドル規模の保健プロジェクトが進行している。世銀のデータによると、このうち約2億ドルはまだ実行されておらず、利用が可能だ。
国連は22日、感染拡大の抑制を支援するために緊急基金から約6000万ドルを拠出。米国も緊急対応チームを派遣し、週内に約50カ所の緊急対応クリニックに対して資金提供を行う方針を示している。
フレッダー氏は「本日から来週初めにかけて、複数の資金メカニズムを活用した包括的な支援パッケージをまとめ、より迅速に追加資金を提供できるようにする」と説明した。
コンゴ民主共和国ではこれまでに82件の感染が確認され、7人が死亡したほか、エボラによる死亡が疑われるケースが177件、感染の疑いが約750件報告されている。
エボラ出血熱は、発熱、筋肉痛、嘔吐、下痢などを引き起こす致死率の高いウイルス感染症で、感染者の体液や汚染物質、死亡した患者との接触を通じて広がる。