[21日 ロイター] - 米金融大手ゴールドマン・サックスは21日のノートで、中国のガス在庫減少は冬季を前に液化天然ガス(LNG)輸入が増加することを示唆しており、特にホルムズ海峡におけるエネルギーの流れの混乱が続けば欧州のガス価格に対する上昇リスクが高まるとの見通しを示した。

同行は、4月の中国ガス需要は前年同月からやや減少し、年換算3790億立方メートル/年と予想を80億立方メートル下回ったが、貯蔵の伸びは予想に届かず、在庫は数年ぶりに前年同月比で減少したと指摘した。

その上で、今冬に向けて前年比の在庫を積み増すには、今後輸入量を増やす必要があるだろうと説明した。

また、ホルムズ海峡におけるエネルギーの流通正常化が7月末までずれ込んだ場合、欧州の天然ガス指標価格の「オランダTTF」価格が今年第3・四半期に1メガワット時(MWh)当たり65ユーロ、第4・四半期には同53ユーロとなる可能性があると予想。欧州とアジアのガス消費国に冬季の供給リスクに備えるよう推奨した。

さらに、5月の中国LNG輸入に関する高頻度データによると、昨年の水準との差が縮小しており、アジアのLNG価格は欧州のガス価格に対してなお高いプレミアムを維持していると指摘。大西洋から太平洋への供給ルート変更が促進されていると述べた。

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