Ira Dugal Jaspreet Kalra
[ムンバイ 22日 ロイター] - インド準備銀行(中央銀行、RBI)は、苦境にある通貨ルピーを防衛する最善の手段として利上げを位置付けてはいないと、関係者3人が明らかにした。政策金利の判断はルピーではなくインフレに基づくとの姿勢が改めて鮮明になった。
関係者らは、中銀には未活用の手段が他にあるとした上で、あらゆる選択肢が机上にあり、政府と連携しつつ検討中だと説明。「中銀が急いで利上げに踏み切る必要があるとは思えない」と述べた。
イラン紛争に絡むエネルギー価格ショックを背景に、ルピーは過去最安値に沈んでいる。だがインフレは依然として落ち着いており、当局者の間では、利上げは通貨安定にほとんど寄与しない一方、既に減速しているインド経済の成長をさらに損なう恐れがあるとの懸念がある。
ルピーは2月下旬のイラン戦争開始以降、約6%下落しており、21日には1ドル=96.96ルピー近辺まで売られて過去最安値を更新した。
一方、市場は引き締めを見込んでおり、金利スワップ市場では、RBIが今後3カ月で少なくとも40ベーシスポイント(bp)、今後1年間で100bp超の利上げを実施することが織り込まれている。