Chuck Mikolajczak
[ニューヨーク 14日 ロイター] - ニューヨーク外為市場ではドルが4日続伸。経済指標の内容を受け、連邦準備理事会(FRB)の利下げ期待は後退し続けている。また市場は、米中協議の行方にも注視している。
米商務省が発表した4月の小売売上高は、前月比0.5%増加とロイターがまとめたエコノミスト予想と一致した。3カ月連続の増加となったが、イラン戦争に伴うインフレ高進が押し上げの一因となった可能性もある。米労働省労働統計局が発表した4月の輸入物価指数は前月比1.9%上昇した。燃料価格が4年ぶりの大幅な伸びを記録し、イランとの戦争がインフレを押し上げていることを示した。
コーペイ(トロント)のチーフ市場ストラテジスト、カール・シャモッタ氏は「きょうの指標にサプライズが全くなかったのは注目に値する」と指摘。その上で「消費者は世論調査では支出に慎重になっていると回答しているが、実際にはこれまでと同じように消費を続けている。ガソリンへの支出が増えた分、以前は他の財(モノ)やサービスに充てられていた支出が大きく削られるといった現象は見られない」と述べた。
市場はイラン紛争に伴う原油価格の高止まりや、FRB当局者のインフレ懸念を巡る発言を受け、年内の利下げの可能性をほぼ織り込まなくなっている。一方、2027年の利上げ期待は徐々に強まっている。CMEのフェドウオッチによると、市場はFRBが12月会合で36.9%の確率で少なくとも25ベーシスポイント(bp)の利上げに踏み切るとみており、1週間前の22.5%から大幅に上昇した。
カンザスシティー地区連銀のシュミッド総裁は14日、数々の困難に対し「驚くべき耐性」を示してきた米国経済にとって、インフレは最大の脅威だと述べた。一方、雇用市場は安定しているとの見解を示した。
市場は中国・北京での米中首脳会議の行方にも注目。中国の習近平国家主席はトランプ大統領との会談で、台湾問題の対処を誤れば米中関係が「危険な状態」に陥る可能性があると警告した。
主要通貨に対するドル指数は0.37%高の98.83。ドルは4日続伸しており、3月終盤以来最長の連続上昇となった。
ドル/円は0.22%高の158.19円となった。日銀の増一行審議委員は14日の講演で、中東情勢の緊迫化に伴い景気下振れの兆しが「はっきりとした数字」で表れないのであれば「できる限り早い段階での利上げが望ましい」と述べた。
オフショア取引でドルは対中国人民元で横ばいの6.786元。
ユーロは0.29%安の1.1676ドル。
英ポンドは0.94%安の1.3395ドル。1日としては2025年9月2日以来の大幅な下落率となる見込みとなった。英地方選での大敗を受けてスターマー首相に対する辞任圧力が与党・労働党内で高まる中、ストリーティング保健・社会福祉相が14日、党首選への出馬に向け辞任を表明した。
ドル/円 NY午後3時 158.18/158.19
始値 157.92
高値 158.30
安値 157.45
ユーロ/ドル NY午後3時 1.1677/1.1678
始値 1.1708
高値 1.1708
安値 1.1671