[ワシントン 14日 ロイター] - 中国を訪問中のベセント米財務長官は14日、米CNBCの事前収録インタビューで、人工知能(AI)の安全確保を巡り、高性能モデルの悪用を防ぐための枠組みの策定に向けて中国と協議していると明らかにした。
ベセント氏は、米国がAI分野で中国に対して優位性を維持することは「最重要事項」だと指摘。技術革新を阻害することは望んでおらず「イノベーションと高度な安全水準を両立させること」が重要との見解を示した。
米新興企業アンソロピックが開発した高性能のAI「クロード・ミュトス」によりITシステム上の脆弱性が明らかとなったことで、金融機関などが対応に追われている。政府当局は、「ミュトス」の悪用で金融システムが混乱する恐れを警告。ベセント氏は、米財務省が脆弱性の修正のため大手11行と協力していると明らかにした。中小規模の銀行とも対応していくとした。
AI向け半導体大手エヌビディアのジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)は、トランプ大統領の訪中に同行。ロイターは、米当局はエヌビディアの高性能半導体「H200」について、中国企業約10社への販売を許可したと報じている。
ベセント氏は、高性能AIモデルを開発しているアンソロピックやアルファベット傘下のグーグル、オープンAIと米当局が協議を重ねていると明らかにした上で「非常に良いパートナー」だと指摘した。