Atsuko Aoyama
[東京 14日 ロイター] -
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 157.89/157.93 1.1709/1.1712 184.92/184.93
午前9時現在 157.85/157.86 1.1715/1.1717 184.94/184.95
NY午後5時 157.86/157.88 1.1710/1.1712 184.92/184.95
午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場終盤に比べてほぼ横ばいの157円後半で推移している。政府の補正予算検討の報道でドル買い/円売りが強まって2週間ぶり高値を更新したが、158円にはわずかに届かず、大台目前でのもみ合いが続く。午後にはドルが一時50銭弱急落する場面もあり、為替介入への警戒感で神経質な相場も変わらずとなっている。
ドルは、朝方から高値圏で方向感を模索する値動きが続いた。157.90円付近でもみ合っていたが、補正予算編成の検討報道を受けて6日に付けた高値(157.93円)を上回り、158円まであと1銭に接近。4月30日以来2週間ぶり高値を更新した。午後に入るとドルが一時50銭弱下振れ、157円半ばに下落する場面もあった。
午前中の共同通信の報道に続き、ロイターは複数の関係筋の話として、政府が2026年度一般会計補正予算案の編成を検討していることが分かったと報じた。消費税減税に向けた本格的な議論も今後始まるとみられることなどから、財源を不安視する声は多く、「いったん下火になっていた財政懸念の円売りが再燃してもおかしくない」(外為どっとコム総合研究所の神田卓也シニア為替アナリスト)との見方が聞かれる。
午後のドル下振れを巡っては、介入も疑われる相場の急変動を繰り返したことで市場が神経質になる中で、大口の売りに敏感に反応した可能性も指摘される。同じ時刻に日銀の増一行審議委員が講演が行われ、タカ派的だったとの声は多いものの、相場を大きく動かす材料にはならないとの見方が優勢だ。
増委員は、中東情勢の緊迫化に伴い景気下振れの兆しが明確に表れないなら「できる限り早い段階での利上げが望ましい」と述べた。増委員の発言は「タカ派的で円高方向には効きやすいものの、4月会合の主な意見もタカ派的だったため、相場への影響は限定的とみられる」(三井住友銀行の鈴木浩史チーフ為替ストラテジスト)との声が聞かれた。
物価上昇圧力の強さなどを背景に米国でも利上げの方向で見方が固まってきているとして、仮に「日銀が半年に1回の利上げを実施したとして、円高材料にはならない」(外為どっとコム総研の神田氏)との見方も根強い。