Siyi Liu Florence Tan
[シンガポール 13日 ロイター] - LSEGとケプラーの船舶追跡データによると、イラク産原油200万バレルを積載した中国の超大型タンカーが13日、ホルムズ海峡を通過した。米国とイランの戦争を受け、2カ月余りにわたって湾内で足止めされていた。
このタンカーは超大型原油タンカー(VLCC)「Yuan Hua Hu」で、米海軍がイラン船舶に対する封鎖を敷いた海域に近いオマーン湾沖で一時停泊した後、14日に中国東部の舟山港に向けて航行しているのが確認された。6月1日に到着する見込みだ。
トランプ米大統領と中国の習近平国家主席が会談を控えるタイミングでの通過となった。先週にはイランのアラグチ外相が中国を訪問していた。
船舶追跡データによると、2月28日の米国・イスラエルによるイラン攻撃開始以降、ホルムズ海峡の通過が確認された中国の石油タンカーとしては3隻目となる。
事情に詳しい情報筋によると、イランはここ数日、同海峡に対する支配を強化しているもようで、イラクやパキスタンとの間で同地域からの石油・液化天然ガス(LNG)の輸送に関する協定を結んだ。
他の国々も同様の取引を検討しており、イランの海峡支配を一層強固にする可能性がある。
Yuan Hua Huは中遠海運能源運輸の海南子会社が所有・運航し、中国国有石油大手、中国石油化工(シノペック)の貿易部門ユニペックがチャーターしている。
中遠海運能源運輸とシノペックはコメント要請に直ちには回答しなかった。