Nora Eckert
[デトロイト 13日 ロイター] - 13日の米国株式市場で自動車大手フォード・モーターの株価が13.6%急騰し、1日の上昇率としては約6年ぶりの大きさとなった。11日に公表したエネルギー貯蔵事業の詳細をまとめたモルガン・スタンレーのリポートが材料視された。
フォードは2025年12月にEV事業で195億ドルの減損処理を計上した後、電気自動車(EV)用電池の生産に充てる予定だったケンタッキー州の工場を活用し、完全子会社のエネルギー貯蔵事業会社を立ち上げると発表。EV戦略で中心的な役割を担ってきたリサ・ドレイク氏が指揮を執っている。
同事業にはリン酸鉄リチウムイオン(LFP)電池を採用し、データセンターや電力会社、大規模な産業・商業向け顧客への製品供給を見込む。
モルガン・スタンレーのアナリストは、フォードが業界トップの中国電池大手、寧徳時代新能源科技(CATL)と結んでいる電池技術のライセンス契約を強みと指摘。「フォードのCATLとの関係は、過小評価されている戦略的な競争優位性だ」とし、今後数カ月内に大口の商業顧客と供給契約を締結すると予想した。
フォードは同事業に20億ドルを投資する計画で、最初の顧客向け納入を27年終盤に開始する予定。年間で少なくとも20ギガワット時(GWh)の展開を見込んでいる。