Nolan D. McCaskill Ann Saphir
[ワシントン 13日 ロイター] - 米上院は13日、次期米連邦準備理事会(FRB)議長に指名されているケビン・ウォーシュ氏のFRB議長就任を承認した。上院は前日、ウォーシュ氏のFRB理事への就任を承認していた。
ウォーシュ氏のFRB議長就任は賛成54、反対45で承認。民主党からはフェッターマン上院議員(ペンシルベニア州選出)のみが共和党議員らと共に賛成票を投じ、上院によるFRB議長の承認の採決としてはこれまでで最も党派色が強いものになった。
ウォーシュ氏のFRB理事としての任期は14年、FRB議長としての任期は4年。上院から送付された双方の承認に関する書類は署名のためにホワイトハウスに送られた。ホワイトハウスは、トランプ大統領が最終手続きを完了する時期のほか、ウォーシュ氏の就任宣誓の日程を巡る問い合わせに回答していない。
トランプ大統領は13─15日の日程で中国を訪問。パウエル現FRB議長の任期は15日に満了する。パウエル氏は議長の任期満了後もFRB理事として残留する見通し。一方、FRB内で最も利下げに積極的な立場とされるミラン理事は、ウォーシュ氏の理事就任に伴い理事職を退く。
トランプ大統領はFRBに利下げを強く求め、利下げに動かないとしてパウエル議長を繰り返し非難。トランプ氏とともにパウエル氏が率いるFRBを批判してきたベセント財務長官は、ウォーシュ氏の指導力に期待を示し、「説明責任の確保、健全な政策運営、米経済を導くための新たな使命が求められているFRBにとって(ウォーシュ氏の指導力は)重要だ」と語った。
ウォーシュ氏は6月16─17日の次回連邦公開市場委員会(FOMC)で議長を務める見通し。利上げの可能性が利下げの可能性と同程度にあると示唆する一段とタカ派的な文言を支持する声が強まる中、政策当局者の見解をとりまとめる手腕が試される。
ウォーシュ氏はFRB内の見解の対立は経験済み。ベン・バーナンキ氏がFRB議長を務めていた時期にFRB理事を務めており、当時の金融政策に懸念を示したこともあったが、反対票を投じることがないまま、2011年に理事を退任した。