Anuja Bharat Mistry

[7日 ロイター] - 「コーチ」などのブランドを展開する米タペストリーは7日、2026年第4・四半期(4─6月期)は売上高の伸びが鈍り、傘下のブランド全体で利益率にブレーキがかかるとの見通しを示した。高級ブランドに対する世界的な需要の弱さに対する懸念が改めて浮上し、タペストリーの株価は約11%下落した。

4─6月期の売上高伸び率は、主力ブランドであるコーチが10%台前半を確保する一方、ケイト・スペードは1桁台後半のマイナスになると予想。マーケティング費用の増加で営業利益率が圧迫されるとしている。

26年1─3月期はコーチの売上高が前年同期より約31%伸びた半面、ケイト・スペードは10%減った。

調査会社イーマーケターのアナリスト、スカイ・カナベス氏は「好調だったコーチブランドの成長が減速するとの見通しは懸念材料だ。ケイト・スペードの立て直しについても、依然として明るい材料は多くない」と指摘した。

高級ブランド各社は、米国とイスラエルによるイラン攻撃に端を発した中東紛争の影響でアラブ首長国連邦(UAE)のドバイや首都アブダビなどの市場が打撃を受けている。最近ではエルメスやケリング、LVMHが中東および欧州で需要が低迷しているとの見方を示した。

一方、タペストリーはイランを巡る戦闘による影響は受けていないとし、若者層からの底堅い需要を背景に通期(25年7月─26年6月)の1株当たり利益予想を6.95ドルとし、従来の6.40─6.45ドルから引き上げた。業績の上方修正は3度目。

26年1─3月期の売上高は19億2000万ドルで、市場予想の17億9000万ドルを上回った。調整後利益は1株当たり1.66ドルと、LSEG集計による予想の1.30ドルを上回った。

主力ハンドバッグ「タビー」への投資や、ファッション性を重視した新たな商品展開が需要を着実に押し上げており、1-3月期の総売上高は為替変動の影響を除外したベースで前年同期より19%増加した。

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