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[7日 ロイター] - 米民泊仲介大手エアビーアンドビー と旅行予約サイト大手エクスペディア・グループは7日、米国とイスラエルによるイラン攻撃に端を発した中東紛争が地政学的リスクをもたらし、予約のキャンセルが相次いでいることをそれぞれ明らかにした。

7日の時間外取引でエクスペディアの株価は8%、エアビーアンドビーは約1.5%ともに下落した。

この日発表された2026年第1・四半期の売上高は、両社とも市場予想を上回った。

2月28日のイラン攻撃後にアラブ首長国連邦(UAE)ドバイなどの空域が閉鎖されたため、中東を発着する航空路線が運休に追い込まれた。再開したのは一部にとどまり、旅行者は慎重な姿勢を崩していない。

エアビーアンドビーは欧州、中東、アフリカ、アジア太平洋地域全体でキャンセル件数が増加していると説明。中東紛争が第1・四半期の欧州・中東・アフリカ地域(EMEA)での宿泊予約数に悪影響を及ぼし、下半期にかけても逆風になるとの見通しを示した。

エクスペディアも欧州とアジアで予約のキャンセルが出ているとし、同社の事業に占める中東の割合は約2%だとした。アリアン・ゴリン最高経営責任者(CEO)はロイターに対して「4月に入るとキャンセルは落ち着いてきたが、間違いなく影響を受けた」と説明した。

同社は第2・四半期の総予約額が325億―331億ドルになると予想し、中央値はLSEGがまとめたアナリスト市場予想平均の330億ドルを下回った。第1・四半期の総予約額は前年同期比で13%弱増加した。ゴリン氏は、米国外の増収率が米国内を上回ったと明らかにした。

一方、エアビーアンドビーは26年の前年と比べた増収率予想を「10%台の前半から半ば」とし、これまでの「少なくとも10%台前半」から引き上げた。北米および中南米で旅行需要が好調で、バケーションレンタル物件の価格上昇を見込んでいるのが要因。市場予想は12%の増収とみている。

エアビーアンドビーの宿泊日数の約3割を占める米国での旅行需要は、プレミアムおよびラグジュアリーのセグメントが堅調。低迷していた低・中価格帯の需要も回復の兆しを見せ始めている。

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