Wa Lone Shariq Khan
[トロント 7日 ロイター] - 国際エネルギー機関(IEA)のビロル事務局長は7日、米・イスラエルとイランの戦闘によって石油の供給量が日量何百万バレルも減り続ける中で、世界のエネルギー市場は「混乱状態」に突入しつつあるとの見方を示した。トロントで開かれたカナダ成長サミットで語った。
事実上封鎖されているホルムズ海峡の再開と停戦を巡る報道が入り乱れたことを受け、北海ブレンド原油先物は7日、1バレル=96ドルから102ドル超の間で乱高下した。
ビロル氏は、こうした相場変動は今後も続く公算が大きく、仮に戦闘が終結しても供給の回復は徐々にしか進まないと指摘。「石油の安全確保が依然として重要な問題になるだろう」と述べた。
一方でビロル氏は、世界第4位の石油生産国であるカナダに対し、自国で生産された石油の新たな輸出先を見つけるよう求めた。対イラン戦闘を受けてエネルギーの新たな供給国を探している国は、カナダを「明らかな」選択肢として考えている可能性が高いと付け加えた。
さらに、戦闘による供給の混乱が今後も続けば、IEA加盟国は戦略石油備蓄から追加で原油を放出する用意があると強調した。IEA加盟国はこれまで、石油価格の高騰を抑えるため石油備蓄の20%を放出している。