Hiroko Hamada

[東京 8日 ロイター] - 前場の東京株式市場で日経平均は反落し、前営業日比659円72銭安の6万2174円12銭となった。前日に3300円超高となった反動で、AI(人工知能)・半導体関連銘柄の一部に利益確定売りが出た。週末を控えポジション調整もみられ、一時700円近く値下がりした。

日経平均は前営業日比179円安でスタートした後、下げ幅を拡大し、500円超安となった。前日に指数の上昇をけん引したAI・半導体株の一角が下落し、相場の重しとなった。その後、日経平均は下げ渋る場面もあったが、前引けにかけて再び売りが強まり、695円安の6万2137円95銭で安値を付けた。

中東情勢を巡っては、ペルシャ湾で米国とイランによる攻撃の応酬があったと伝わるなど依然不透明感が強く、「原油高が日本株の重しとなっている面もありそうだ」(国内証券・ストラテジスト)との指摘があった。

きょうの日経平均は下落したが、足元の日本株について市場では「データセンター関連や素材関連などAI・半導体に絡む幅広い銘柄が買われている印象。業績期待が買い安心感につながっている」(フィリップ証券のアナリスト・笹木和弘氏)との声が聞かれた。

目先の日経平均について笹木氏は「(前日に)中東紛争終結への期待で6万3000円台を付けた面もあり、さらに高値を更新するためには別の好材料が必要になるのではないか」とみている。

TOPIXは1.01%安の3801.88ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は5兆4686億3000万円だった。東証33業種では、サービス、金属製品、その他製品など7業種が値上がり。銀行、鉱業、証券、商品先物取引など26業種が値下がりした。

個別では、指数寄与度の大きいソフトバンクグループが6%超安。前日の大幅高の反動売りが出たほか、傘下の英半導体設計大手アーム・ホールディングスの急落が嫌気された。

他のAI・半導体関連ではアドバンテスト、レーザーテックが下落。一方、キオクシアホールディングスはしっかりだった。前日に決算を発表した住友林業、味の素が軟調だった。

プライム市場の騰落数は、値上がり409銘柄(26%)に対し、値下がりが1125銘柄(71%)、変わらずが36銘柄(2%)だった。

Reuters Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。