[フランクフルト 7日 ロイター] - ドイツ連邦銀行(中央銀行)のトイラー理事(銀行監督担当)は7日、ドイツの銀行は巨額の余剰資本を抱えているものの、企業や家計への融資に回していないと述べた。優良な借り手からの需要が乏しく、イラン戦争で先行きが不透明なことが要因との見方を示した。

連銀主催の会合で、ドイツの銀行は規制上の所要水準を1830億ユーロ上回る資本を保有しており、融資を拡大する余力はあるものの、信用力のある借り手を見つけられずにいると述べた。

同氏は「ドイツの金融機関は(この資本を)実体経済への融資に今すぐにでも活用できる」とした上で、「だが実際にはそうなっていない。需要がないからだ。貸し手と借り手の条件が折り合わない。借り手にとって条件は十分魅力的ではなく、貸し手にとっては(融資)機会のリスクが高過ぎると判断されている」と語った。

トイラー氏は、ドイツの中堅企業が投資に回さず多額の現金を抱え込んでいると指摘。「理由は何かを問わねばならない。不確実性、価格条件の問題、税制、その他の競争要因など、いずれも関係している」と述べた上で、「1830億ユーロの余剰資本がある以上、問題は資本規制ではない」と語った。

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