Noriyuki Hirata

[東京 7日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は大幅に続伸し、前営業日比3320円72銭高の6万2833円84銭で取引を終えた。日本の連休中に米国市場で人工知能(AI)・半導体関連株が上昇しており、一気に追いつくような動きとなった。米・イランの紛争が終結に向かいつつあるとの織り込みが進む中、ショートカバーや「持たざるリスク」も意識され、強い地合いが継続。日経平均は一時初となる6万3000円を上回る場面もあり、上昇幅は過去最大となった。

日経平均は寄り付き直後に史上最高値を更新し、6万1000円から6万3000円まで初めての大台を次々に上回った。連休期間中に米国株はハイテク株比率の高い米ナスダック総合が3.8%上昇し、日経平均との連動性が意識されるフィラデルフィア半導体指数(SOX)も9%高と大きく上昇しており、日経平均はキャッチアップする値動きとなった。

米標準油種WTI先物は1日の大引け時点で1バレル当たり106ドル付近だったが、足元では96ドル付近で落ち着いた動きとなり、原油高への過度な警戒が緩和した。イランが米国の新提案を検討していると伝わったほか、関係筋によると、米国とイランは戦争終結に向けた1ページの覚書で合意に近づいているとも伝わった。

来週に米中首脳会談を控えていることも、こうした終戦への期待を後押ししたとみられる。「米中会談前にトランプ米大統領は戦争を終えたいだろうとの思惑から、米国とイランの戦争は終わるということを織り込む動きになった」(フィリップ証券の増沢丈彦株式部トレーディング・ヘッド)との声がある。

ハイテク株を持たなければパフォーマンスの面で指数に劣後しかねないとの「持たざるリスク」も意識された。後場に入ってもAI・半導体関連株の一角は上げ幅を拡大し、日経平均の上昇の勢いは衰えなかった。市場では「地合いの強さを印象付けた。(投資家は)振り落とされずにつかまるのが精いっぱいだったろう」(増沢氏)との見方が聞かれた。

ソフトバンクグループとアドバンテスト、東京エレクトロンのAI・半導体関連の3銘柄で日経平均を1700円程度、押し上げた。日経平均とTOPIXの比率を示すNT倍率は一時、過去最大の16.38倍をつけた。

事前の織り込みが急ピッチで進んだこともあって、実際に終戦で合意した場合、いったん出尽くしになりかねないとの警戒感がくすぶっているほか、米・イラン交渉の行方自体も依然として不透明と意識されており、目配りは引き続き必要とみられている。

TOPIXは3%高の3840.49ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比3.01%高の1980.06ポイントだった。プライム市場の売買代金は10兆8448億3000万円だった。東証33業種では、値上がりは非鉄金属や金属製品、情報・通信など30業種、値下がりは鉱業と石油・石炭製品、輸送用機器の3業種だった。

キオクシアホールディングスやSUMCOはストップ高。フジクラや信越化学工業も急伸した。一方、INPEXや三井物産、三菱重工業は軟調だった。新興株式市場は、東証グロース市場250指数が2.58%高の791.12ポイントと大幅に続伸した。

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1190銘柄(75%)、値下がりは349銘柄(22%)、変わらずは35銘柄(2%)だった。

終値 前日比 寄り付き    安値/高値  

日経平均 62833.84 3320.72 60241.31 60,213.02

─63,091.1

4

TOPIX 3840.49 111.76 3761.52 3,759.14─

3,860.97

プライム指数 1980.06 57.82 1938.18 1,938.18─

1,990.67

スタンダード指数 1698.88 32.72 1681.53 1,681.53─

1,701.63

グロース指数 1020.11 23.65 1005.78 1,005.78─

1,024.17

グロース250指数 791.12 19.87 778.62 778.62─79

4.54

東証出来高(万株) 335456 東証売買代金(億円) 108448.3

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