<為替> ホルムズ海峡を巡る米国とイランの対応を見極めようとする動きが続く中、ドルがユーロなどの主要通貨に対しやや下落した。円は日本政府・日銀による為替介入への警戒感が続く中、低調な取引を背景に対ドルで小幅に下落した。終盤の取引でドル/円は0.4%高の157.85円。市場の推計によると、政府・日銀が日本時間4月30日に実施した円買い介入の規模は5兆円程度だった。ただ、市場関係者の間ではこうした措置が長期的に弱含む円相場の立て直しにつながる可能性は低いとの見方が多い。 4日の取引で円が一時急伸したことで、政府・日銀が再介入に踏み切った可能性があるとの観測が台頭。スコシアバンクのチーフ為替ストラテジスト、ショーン・オズボーン氏は「ドルを対円でさらに押し下げるには、もう一段の大規模な介入が必要になる」としている。イラン情勢を巡っては、ヘグセス米国防長官がこの日の記者会見で、米国とイランが原油輸送の要衝ホルムズ海峡の支配権を巡り争いを続ける中でも、イランと合意した停戦は続いているとの認識を表明。米軍制服組トップのケイン統合参謀本部議長も同じ記者会見で、4月7日に停戦が発表されて以降のイランによる攻撃に言及した上で「現時点で大規模な戦闘作戦を再開する水準には達していない」と述べた。この日はまた、アラブ首長国連邦(UAE)国防省がイランからのミサイルとドローン(小型無人機)による攻撃に防空部隊が対応していると表明。UAEに対する攻撃は前日に続き2日目になるが、イランはUAEに対する攻撃を否定している。この日発表の米経済指標では、商務省発表の3月の貿易収支で赤字が603億ドルと、前月比4.4%拡大。貿易赤字が第1・四半期の経済成長の足かせになったことが裏付けられた。 終盤の取引で、主要6通貨に対するドル指数は0.03%安の98.437。 ユーロ/ドルは0.1%高の1.17005ドル。

NY外為市場:[USD/J]

<債券> 国債利回りが原油価格の軟化と連動する形で低下した。この日は米・イラン戦争を巡る新たな緊張激化の兆しが見られず、足元のインフレ懸念が一服した。ヘグセス米国防長官は、米国とイランが原油輸送の要衝ホルムズ海峡の支配権を巡り争いを続ける中でも、イランと合意した停戦は続いているとの認識を示した。この日はまた、アラブ首長国連邦(UAE)国防省がイランからのミサイルとドローン(小型無人機)による攻撃に防空部隊が対応していると表明。こうした動きを背景に、原油先物価格はこの日、3%超下落した。この日発表の経済指標では、3月の雇用動態調査(JOLTS)の求人件数は前月から小幅減少した一方、採用は2年超ぶりの高水準となり、ここ数カ月低迷していた労働市場が回復基調にあることを示唆した。また、米供給管理協会(ISM)が発表した4月の非製造業総合指数は53.6となり、3月の54.0から低下した。低下は2カ月連続となった。 今週は労働市場関連の指標が相次いで発表される予定で、特に8日の雇用統計に注目が集まっている。 10年債利回りは3ベーシスポイント(bp)低下の4.416%。前日は3月27日以来の高水準となる4.464%まで上昇していた。 30年債利回りは4bp低下の4.985%。前日は一時、5.036%と、7月17日以来の高水準を付けていた。 金利動向に敏感な2年債利回りは2.4bp低下の3.938%。前日は3月27日以来の高水準となる3.993%を付けていた。 2年債と10年債の利回り格差は47.6bpとなった。 物価連動国債(TIPS)と通常の国債の利回り差で期待インフレを示すブレーク・イーブン・インフレ率(BEI)は、5年物が2.768%、10年物が2.482%となった。

米金融・債券市場:[US/BJ]

<株式> S&P総合500種とナスダック総合が過去最高値で取引を終えた。堅調な四半期決算に注目が集まる中、インテルなど人工知能(AI)関連株の上昇が支えとなったほか、米政権の対イランの停戦が維持されているとの発言が材料となった。

ヘグセス米国防長官は、米国とイランが原油輸送の要衝ホルムズ海峡の支配権を巡り争いを続ける中でも、イランと合意した停戦は続いているとの認識を表明。ホルムズ海峡の支配権を巡る双方の動きが敵対行為を激化させるとの懸念を緩和した。

インテルは13%急騰。ブルームバーグ・ニュースは、アップルが自社製端末の主要プロセッサーの製造について、​インテルと予備的な協議を行ったと報じた。

半導体設計大手アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)は、取引終了後の四半期決算発表に先立ち4%上昇。アナリストは売上高が33%増加すると予想している。

AI関連企業に投資家の関心が集まる中、フィラデルフィア半導体指数は4.2%上昇し、過去最高値を更新した。

LSEGの利益調査責任者、タジンダー・ディロン氏によると、S&P500構成企業の第1・四半期の利益は前年同期比で28%増と、2021年以来最も高い四半期利益成長率を記録する見通しだ。

この日発表の経済指標では、3月の雇用動態調査(JOLTS)の求人件数は前月から小幅減少した一方、採用は2年超ぶりの高水準となり、ここ数カ月低迷していた労働市場が回復基調にあることを示唆した。また、米供給管理協会(ISM)が発表した4月の非製造業総合指数は53.6となり、3月の54.0から低下した。低下は2カ月連続となった。

S&P500の主要11業種全てが上昇した。素材は1.67%高、情報技術の1.63%高が続いた。

その他の個別銘柄では、穀物商社のアーチャー・ダニエルズ・ミッドランド(ADM)は3.8%上昇。マージン改善を受けて第1・四半期利益が市場予想を上回った。

画像・動画を整理・共有するSNSプラットフォームを運営す​るピンタレストは6.9%急伸。第2・四半期の売上高見通しがアナリスト予想を上回った。

S&P総合500種では、値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.7対1の比率で上回った。

米取引所の合算出来高は161億株。直近20営業日の平均は177億株。

米国株式市場:[.NJP]

<金先物> 中東情勢の不透明感が残る中、安値拾いの買いが入り反発した。中心限月の清算値(終値に相当)は前日比0.8%高の1オンス=4568.50ドル。前日に3月31日以来、約1カ月ぶりの安値を付けた反動で買い戻しが優勢となった。

ヘグセス米国防長官が、イランと合意した停戦は続いているとの認識を示した一方、アラブ首長国連邦(UAE)はイランからのミサイルやドローン(小型無人機)による攻撃を受けていると表明し、地政学的リスクへの警戒は根強い。アメリカン・ゴールド・エクスチェンジの市場アナリスト、ジム・ワイコフ氏は、最近の下落を受けた安値拾いの買いに加え、原油価格の落ち着きも相場を支援していると指摘。市場の関心は今後、経済指標に移る可能性があるとの見方を示した。8日発表の米雇用統計は、米連邦準備理事会(FRB)が金融政策を据え置くか、労働市場の軟化を背景に利下げ観測が再燃するかを見極める試金石となる。

NY貴金属:[GOL/XJ]

<米原油先物> 不安定な取引の中、約4%下落した。ヘグセス米国防長官が米・イランの停戦が維持されていると発言したことや、ホルムズ海峡を通過する船舶が確認されたことを受けた。 清算値は、北海ブレント先物が4.57ドル(4%)安の109.87ドル。前日は中東情勢の緊迫化を受け、約6%上昇していた。米WTI先物は4.15ドル(3.9%)安の1バレル=102.27ドルとなった。ヘグセス米国防長官は5日、イランと合意した停戦は続いているとの認識を示したほか、米国はホルムズ海峡の航路確保に成功したとし、数百隻の商船が同海峡の通過を待っていると主張した。

NYMEXエネルギー:[CR/USJ]

ドル/円 NY終値 157.87/157.8

9

始値 157.59

高値 157.92

安値 157.62

ユーロ/ドル NY終値 1.1692/1.169

4

始値 1.169

高値 1.1713

安値 1.1684

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 96*08.00 4.9928%

前営業日終値 95*24.50 5.0250%

10年債(指標銘柄) 17時05分 97*20.00 4.4261%

前営業日終値 97*15.00 4.4460%

5年債(指標銘柄) 17時05分 99*02.25 4.0829%

前営業日終値 99*00.75 4.0930%

2年債(指標銘柄) 17時05分 99*20.25 3.9440%

前営業日終値 99*19.13 3.9620%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 49298.25 +356.35 +0.73

前営業日終値 48941.90

ナスダック総合 25326.13 +258.32 +1.03

前営業日終値 25067.80

S&P総合500種 7259.22 +58.47 +0.81

前営業日終値 7200.75

COMEX金 6月限 4568.5 +35.2

前営業日終値 4533.3

COMEX銀 7月限 7358.1 +5.9

前営業日終値 7352.2

北海ブレント 7月限 109.87 ‐4.57

前営業日終値 114.44

米WTI先物 6月限 102.27 ‐4.15

前営業日終値 106.42

CRB商品指数 398.4523 ‐2.6088

前営業日終値 401.0611

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