[マニラ 5日 ロイター] - フィリピン統計庁が5日発表した4月の消費者物価指数(CPI)上昇率は前年同月比7.2%と、2023年3月以来の高水準となり、ロイターがまとめたエコノミストの予想中央値(5.5%)を上回った。中東紛争による燃料価格の高騰が背景で、追加利上げの可能性が高まっている。

4月の上昇率は中央銀行が同月について示していた予想レンジ(5.6─6.4%)も上回った。

バンク・オブ・ザ・フィリピン・アイランズのリードエコノミスト、エミリオ・ネリ氏は、フィリピン中銀がインフレを抑制するため、臨時会合を再び開き、利上げを余儀なくされる可能性があると述べた。

フィリピンは中東産原油への依存度が高く、地政学的紛争が発生した際には供給ショックや価格変動の影響を受けやすい。

1─4月のインフレ率は平均3.9%となり、通年で2─4%としている目標レンジの上限に近づいており、中銀への圧力が強まっている。

4月のディーゼル価格は122.7%、ガソリン価格は60%上昇し、入手可能な政府データに基づくと、ともに過去最高の伸びを記録した。

統計庁は、食料品、輸送、公共料金の上昇も消費者物価を押し上げたとした。

インフレ率は前月比では2.6%と、26年ぶりの高水準だった。

変動の激しい食品とエネルギーを除いたコアインフレ率は前年同月比3.9%となった。

中銀は4月に政策金利を0.25%ポイント引き上げた。6月18日に次回の政策会合を開催する。3月26日にはアジアの中銀として初めて臨時会合を開催していた。

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