Andrea Shalal

[ワシントン 4日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)のゲオルギエワ専務理事は4日、インフレはすでに加速しつつあるとした上で、中東紛争が2027年まで長引き、原油価格が1バレル=125ドル前後に達した場合、世界経済は「はるかに深刻」な状況に直面する可能性があると警告した。

紛争が継続していることで、短期間での紛争終結を想定したIMFの「標準シナリオ」はもはや成立しなくなったと指摘。「このシナリオは、日が経つにつれてバックミラーの中でますます遠のいている」と語った。

IMFは標準シナリオで、2026年の世界の成長率が3.1%に小幅鈍化し、インフレ率は4.4%に小幅上昇すると予測している。

ゲオルギエワ氏は戦争の継続、原油価格が100ドル前後またはそれ以上で推移する見通し、インフレ圧力の高まりにより、IMFの「悪化シナリオ」がすでに現実のものになっていると述べた。

長期的なインフレ期待は引き続き安定しており、金融環境も引き締まってはいないが、紛争が続けば状況は変わる可能性があると指摘。

「(紛争が)27年まで続き、原油価格が125ドル前後で推移すれば、はるかに悪い結果を覚悟しなければならない。そうなればインフレ率は上昇し、必然的にインフレ期待は不安定化し始めるだろう」と語った。

IMFは先月、中東紛争を巡る大きな不確実性を踏まえ、26年と27年の世界経済成長率見通しについて、「標準」、「悪化」、「深刻」の3つのシナリオを公表した。

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