Erwin Seba
[ヒューストン 4日 ロイター] - 米石油大手シェブロンのマイク・ワース会長兼最高経営責任者(CEO)は4日、ホルムズ海峡の事実上の封鎖により、世界各地で石油の物理的な供給不足が生じ始めると述べた。
ミルケン研究所主催のイベントで、供給の減少に合わせて需要が調整されるにつれ、まずアジアから経済が縮小し始めると指摘。市場の供給過剰分、制裁を回避する「影の船団」のタンカー、そして各国の戦略備蓄が吸収されつつあるとし、「物理的な供給不足が見られ始めるだろう」と述べた。
また「需要は供給に合わせて調整される必要がある」とし、「経済は減速せざるを得ないだろう」と述べた。
アジアはペルシャ湾の石油生産と製油所に最も大きく依存しており、次に影響を受ける可能性が高いのは欧州だとした。一方、原油の純輸出国である米国は他地域ほどではないが、最終的には影響を受けるだろうと述べた。
その上で、ホルムズ海峡の閉鎖による全体的な影響は「1970年代と同程度の大きさになる可能性がある」との見方を示した。70年代の2度の石油危機は世界中の経済を揺るがし、燃料配給制やガソリンスタンドでの長蛇の列を招いた。