[4日 ロイター] - 米ゲームソフト販売大手ゲームストップによる電子商取引(EC)大手イーベイへの約560億ドルでの買収提案を巡り、投資家やアナリストからは4日、資金調達などの実現性について懐疑的な見方が相次いで示された。一方、ゲームストップのライアン・コーエン最高経営責任者(CEO)は強気の姿勢を崩さず、敵対的買収も辞さない考えを明らかにしている。

時価総額が約120億ドルのゲームストップは、イーベイ株を1株当たり125ドルで買い取る意向。現金と株式を半々ずつ組み合わせ、自社の時価総額の4倍近い企業の買収を目指している。コーエン氏はコスト削減の実績があり収益改善を実現できるほか、ゲームストップが米国に展開する約1600店舗を活用してアマゾン・ドット・コムに対抗できる存在へと競争力を高められると主張。CNBCでは「取引成立のため、株式を発行する余力がある」とも述べた。

イーベイは過去にはアマゾンと競合していたが、近年はアンティーク(骨董品)や希少品、高級ファッションのサイトに軸足を移しており、業績は堅調に推移している。イーベイ側は「実行可能な提案」であるかどうかを含め、買収案について検討中としている。

モルガン・スタンレーの複数のアナリストは、資金調達の詳細に関する情報を求めているとした上で、事業モデルが根本的に異なり、統合による収益効果やコスト削減も見込みにくいことを踏まえると、株式交換による買収案は投資家への説得が困難だと指摘した。

「世紀の空売り」で知られる投資家マイケル・バーリ氏はゲームストップの買収提案について「アマゾンと競争するという意思に基づいているとは考えられない」とし、保有するイーベイ株の一部あるいは全部を早々に売却する可能性があると投稿した。

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