死因を知れば、生き方が変わる。

これまで約6000体の遺体を解剖してきた法医学者・高木徹也氏が、男女の死因の違い、そしてかかりつけ医の選び方まで、「死」から「生き方」を問い直す。本稿は著書『私たちはなぜ死ぬのか 法医学者が語る「永く、よく生きるための技術」』(CEメディアハウス)の一部を抜粋・再構成したものです。

人は必ず死ぬ――それは誰もが知っている事実です。けれど私たちは、自分の死について深く考えることを、どこかで避けながら生きています。

法医学者として約6000体の遺体を解剖し、さまざまな方の死因を見つめ続けてきた著者は言います。

解剖台の上で見えてくるのは、単なる「死の理由」ではなく、「その人がどんな生活を送り、どんな選択を積み重ねてきたのか」――つまり「生き方」そのものだと。

男性は女性の3倍近く解剖される――死因に見る男女差

異状死体となるご遺体は男性と女性、どちらが多いと思いますか? 

正解は、男性2:女性1。

圧倒的に男性が多いですね。さらに解剖されるご遺体となると、男女比はさらに広がり、男性は女性の3倍近くにのぼります。生物学的、あるいは社会行動学的な根拠があるかどうかまではわかりかねますが、いずれにしても、男性のほうが女性より突然死や事故死の扱いとなることが多いのは確かです。

では、男女で死因に違いはあるのでしょうか。

私が解剖する男性のご遺体に多くみられる死因は、動脈硬化に起因する心筋梗塞や脳梗塞などの病気や大動脈疾患が圧倒的です。

男性は女性より外食や暴飲暴食が多いこともあり、どうしても動脈硬化が進んでいる人が多いのです。

また、外傷が多いのも男性の特徴です。畑仕事中の熱中症、雪下ろし中の転落死、レジャー中の事故や病気も、女性より男性が圧倒的に多い印象があります。

女性のご遺体で多く見られる特徴とは。

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性別の違いは死因の違いにもみられる
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