Ananda Teresia Stanley Widianto
[ジャカルタ 14日 ロイター] - 13日の米インドネシア国防相会談に先立ち、米国が提案したとされる米軍機のインドネシア領空の全面的な飛行許可を巡り、インドネシアの外務省が国防省に慎重な対応を促す書簡を送っていたことが、複数の関係者の話で明らかになった。南シナ海の領有権争いに巻き込まれる危険が懸念されるためだ。
この書簡には、米側の提案についてこれを認めればインドネシアの領海・領空は米軍の監視・偵察活動に最大限利用され、地域内で中国を含めた他の戦略的パートナーとの関係に悪影響を及ぼしかねないと記されている。
また米国とのそうした合意は、インドネシアが一方の同盟に関与しているとの印象を与え、地域紛争の潜在的な標的という立場に置かれるので、国家安全保障上のリスクを増大させると警告した。
ヘグセス米国防長官とインドネシアのシャムスディン国防相が米首都ワシントンで行った会談では両国関係を「主要防衛協力パートナーシップ」に格上げする方針で合意した。ただその後米国防総省が公表した声明には、米軍機のインドネシア領空飛行問題への言及はなかった。
2人のインドネシア関係者によると、以前の予定では米側の提案がこの会談で正式に調印される段取りだったという。
しかしインドネシア外務省は書簡で国防省に対して、米国との最終的な合意を先送りするよう求めた。
実際にヘグセス氏とシャムスディン氏が領空飛行問題を話し合ったかどうかは明らかになっていない。
インドネシア国防省の報道官はロイターに、領空飛行許可は米国と合意した「主要防衛協力パートナーシップの柱の1つ」ではないと語った。
また報道官は、インドネシア政府が米側の提案を注意深く吟味していると付け加えた。