ただし、北海道の付属島であり千島列島ではない歯舞群島・色丹の2島なら辛うじて返しても良い、というのがソ連を継承したロシアの最大限度の譲歩で、これ以上の譲歩は寸土であっても不可能である。
「北方新時代」で、北極航路やシベリア地下資源にも期待高まる
地球温暖化によって北極海の氷が溶融すると、「北極航路」の通行が可能となる。つまり氷が溶けることによって、日本から直接、北極海を通ってカナダや北欧に航行することが出来る時代がやってくるのだ。サハリンを始め、シベリアにはまだ未発見、未開拓の地下資源が眠っている。両国の平和条約締結(国境線画定)がなければ、このような有望な資源と可能性を持つロシアとの友好関係の基礎は築けない。
日本が第二次大戦に敗北したことは事実だし、その末期にソ連が火事場泥棒的に樺太や千島列島を奪っていったのは事実だが、しかし残念だが、悔しいけれどもそれが戦争に負けるということで、「第二次大戦の結果」なのである。1956年の『日ソ共同宣言』の履行をいまこそ決断し、2島返還で領土問題を最終的且つ不可逆に解決させ、「北方新時代」の扉を開くべきであると筆者は信ずる。
※当記事はYahoo!ニュース 個人からの転載です。

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