トランプ米大統領は27日、マイアミで開催された投資フォーラムで、米国は「北大西洋条約機構(NATO)に関与する必要はない」と発言した。同盟の中核である集団防衛義務への関与を巡る疑問が再燃した。
イランとの戦争を巡り、欧州のNATO加盟国が米国への支援を拒否したことに憤りを感じていると述べた。
イラン攻撃について、米国は欧州の同盟国と協議しておらず、同盟国の多くが反対の意向を示している。トランプ氏は「彼らの行動を踏まえれば、われわれが支援する必要はないのではないか」と述べ、「彼らがわれわれを支えないなら、なぜわれわれが支えるのか」と強調した。
トランプ氏の発言はこれまでも変遷しており、加盟国への攻撃を全体への攻撃とみなす北大西洋条約第5条の履行意思を巡り懸念が指摘されてきた。
2024年の大統領選では、防衛費負担が不十分な欧州加盟国に対し、ロシアの攻撃を容認する発言も行っている。
昨年には欧州首脳との関係改善もみられたが、今年に入りデンマーク領グリーンランド侵攻を示唆する発言を強め、米欧関係は再び悪化していた。
[ロイター]

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