米国もまた、多国籍の有志連合やクルド人戦闘員などの現地勢力の支援を受けながら、独自の対ISIS作戦を展開した。トランプ政権の最初の任期中の2019年には、ISISはおおむね壊滅したと宣言されたが、その後米国とイランの間の緊張は急速に高まった。
トランプ2期目の2年目にあたる現在、それが全面戦争に発展した。しかも、イランと「抵抗の枢軸」がイスラエルとの2年半に及ぶ戦闘で大きく弱体化しているタイミングでもある。
ISISは、敵のイスラエルと戦うイランにも容赦ない。昨年6月、イスラエルがイランに対して開始した「12日間戦争」の直後に掲載されたアル・ナバの記事には、次のように書かれている。
「たとえイランが何千人ものユダヤ人を殺したとしても、それでイスラム教徒の友人や同盟者になるわけではない。なぜならイランは、不信仰のラフィディ国家であり、われわれに戦争を仕掛け、われわれの血を汚し、われわれの預言者の仲間たちに敵対しているからだ。預言者に神の祝福と平安を」
インターネット上のISIS支持者の一部は、現在の米国とイスラエルによる爆撃を歓迎さえしている。過激主義監視団体によれば、中東の大部分を巻き込む紛争のニュースを喜ぶテレグラムのチャンネルを十数件確認したという。
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