Shadia Nasralla

[4日 ロイター] - 英石油大手BPは4日、ブラジル沖のサントス盆地の深海プレソルト層(岩塩層直下の層)で、過去25年で最大規模となる石油・ガス田を発見したと発表した。大規模な石油・ガスの埋蔵が見込まれている。

今年に入り10件目の発見となった。トリニダード、エジプト、ブラジルなどでも油田・ガス田を発見している。

同社は今回発見した石油・ガス田に新たな主要生産拠点を創設する計画を明らかにした。BPの広報担当者はこの発見について、同社にとって1999年に発見したカスピ海のアゼルバイジャン沖にあるガス・コンデンセート田、シャーデニス以来最大とみられると語った。

BPによると、シャーデニスは当初約1兆立方メートルのガスと20億バレルのコンデンセートを埋蔵し、昨年は280億標準立方メートルのガスを生産した。

同社はブラジルの鉱区の推定埋蔵量を示していない。

石油・ガス生産事業責任者、ゴードン・ビレル氏は「ブラジルはBPにとって重要な国で、われわれの野心はこの国で重要かつ有利な生産拠点を確立する可能性を探ることだ」と語った。

バーンスタインのアナリスト、アイリーン・ヒモナ氏は今回の発見により、BPの上流ポートフォリオの寿命は2030─40年代まで延びる可能性があるとの見方を示した。

ブラジル国営石油会社ペトロブラスの元最高経営責任者(CEO)、ジャン・ポール・プラテス氏は、BPが発見したサントス盆地の鉱区は「有望で戦略的な立地」だとした上で、原油とともに生産されるガス中の二酸化炭素含有量が高ければ「不採算」となる可能性があると警告。BPは二酸化炭素濃度をまだ公表していないが、これが「最終的に実現可能性を決定する」と述べた。

BPは4日の発表で、掘削現場の分析結果が二酸化炭素濃度の上昇を示していると述べた。

同社は、プラテス氏が提起した鉱区の経済的実現可能性に関する質問にはすぐには回答しなかった。

BPは昨年、再生可能エネルギー分野への注力を軌道修正し、化石燃料事業を再び重視している。

同社は世界の石油・ガス生産を2030年までに日量230万─250万石油換算バレルに引き上げる計画。24年の生産量は日量240万石油換算バレル。25年は減少する見込みだ。

BPは今回の発見があった鉱区を22年12月に「非常に有利な商業条件」で獲得したと述べていた。BPが100%の権益を保有し、ブラジル国営のプレ・サール・ペトロレオが生産分与契約を管理している。

Reuters Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。