これに先立つ今年10月、有名タレントのクセニア・サプチャク(36)ら3人の女性が大統領選への出馬を表明した。14年ぶりの女性大統領候補の登場で、選挙戦が盛り上がるのではないかと期待されたが、有権者の反応は相変わらず鈍いようだ。

それでもプーチンとしては、支持を集められるチャンスはいくらでも利用したいのかもしれない。実際、人気アイスホッケー選手のアレックス・オベチキンは、五輪ボイコットはしないというプーチンの判断を支持するコメントを出している。

IOCの決定のおかげで、プーチンは「ロシアの国益の守護者」という看板を引っ張り出せたとコクチャロフは語る。「『外敵』を使って国内の支持を動員する教科書的な方法だ」

思えば約4年前にクリミア半島を強引に再編入したときも、プーチンはロシアの守護者として、もともとロシア(ソ連)のものだったもの(クリミア)を取り返したのだというニュアンスの演説をしている。

大統領選が行われる3月18日は、あのときクリミアがロシアへの「復帰」を宣言した日だ。

本誌2017年12月19日号[最新号]掲載

【お知らせ】ニューズウィーク日本版メルマガのご登録を!

気になる北朝鮮問題の動向から英国ロイヤルファミリーの話題まで、世界の動きを

ウイークデーの朝にお届けします。
ご登録(無料)はこちらから=>>