スペインのラホイ首相は、カタルーニャ独立に向けた動きを阻止する意向だ。カタルーニャ州はスペインの総人口の16%を占めるが、国内総生産(GDP)に占めるシェアは19%に上る。首相はカタルーニャ独立がユーロ圏の心臓部に経済的、そして社会的な混乱をもたらすと考えており、これを回避しようと努めている。

州警官はロイターの取材に対し、彼らのなかには独立反対派もいて、暗号化されたチャットアプリを用いて、カタルーニャ独立と中央政府のどちらに忠誠を誓うか、意見交換しているという。

スペイン政府は権限強化のためカタルーニャ州警察の上層部を交代させる構えだが、州警察の忠誠心を担保するうえで、それだけで十分かどうかは未知数だ。

州警察の姿勢は、750万人のカタルーニャ州住民にとって大きな影響力を持つ。州警察はカタルーニャ社会に深く根ざしており、そのルーツは18世紀の民兵まで遡る。

州警察は、8月にバルセロナで発生し14人が死亡した自動車突入攻撃に対する対応で、さらに評価を上げた。

ラホイ首相は、州政府や州警察の運営も含めて、中央政府がカタルーニャ州の中枢をコントロールするという前例のない措置に向け、27日に上院の承認を得ようとしている。

この戦略に伴い、2人の高官と23人の警察署長を含む州警察の上層部も入れ替えられ、指揮系統は、今後任命される予定の内務省に直属する国家警察の担当官の下に統合される、とスペイン政府当局者とカタルーニャ州警察組合の関係者はロイターに語った。

服従拒否には実力行使

スペインのダスティス外相は、カタルーニャ州政府により市民的不服従の呼び掛けが行われる以前の先週末に、「誰一人として逮捕するつもりはない」と語った。

だがスペイン政府上層部の関係者は、カタルーニャ州での反応次第では、実力行使も必要になるかもしれないと語る。

「州議会の排除や閉鎖が必要となり、州議会議員をオフィスから退去させる必要がある場合、彼らがそれに従えば何も問題はないが、従わない場合は、実力行使が必要になる」と同関係者は語る。

州警察と中央警察が対峙するおそれ