彼らが懸念するのも無理はない。米証券会社パイパー・ジャフリーの調査によると、アメリカでは約半数の世帯がアマゾン・プライムの会員になっているという。ベゾスが手掛ける事業が競合する相手は、オンライン動画配信サービスのネットフリックスから、小売り大手のウォルマート、食材配送サービスのブルーエプロン、米宇宙開発ベンチャーのスペースX、ニューヨーク・タイムズ紙まで多岐にわたる。全米の書店やアマゾンのマーケットプレイスに出品する個人も競争相手だ。

プライベートブランドのアマゾン・ベーシックは特に好調だ。昨年8月時点での電池の市場シェアは約3分の1でトップ。赤ちゃんのお尻拭きは約15%で3位だった。現在の一般的な法解釈は大企業に有利になっており、これらのケースは1つも独禁法に抵触しない可能性がある。だが、問題があるのは明らかだ。

「世界一の富豪」になって余計な注目など浴びたくない。ベゾスの本音はそんなところだろう。それより筋トレや宇宙船開発で忙しい。何しろ、株価下落後も800億ドル以上自由になる金があるのだから。

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