ベネズエラの首都カラカスで18日、マドゥロ大統領を罷免に向けた国民投票実施を求めるデモ隊と治安部隊が衝突し、緊迫した事態になった。

 野党主導のデモ行進は過去1週間で3回目。数千人が選挙管理委員会のある場所を目指したが、非常線を張って待ち受けていた軍や警察の部隊ともみあいが発生。催涙ガスが放出され、何百人もが逃げまどい、数人が拘束されたほか、1人が意識不明で搬送された。

 ベネズエラでは食料不足が深刻化している上に、停電や断水も頻発し、世界で最も物価上昇率が大きい。こうした中で野党勢力は、マドゥロ大統領が辞任を促す民主的な手続きを妨害すれば、街頭での抗議活動は激しさを増していく、と警告している。

 野党側は昨年12月の選挙で国民の経済的な不満を背景に、議会の過半数を確保したが、マドゥロ氏の辞任を目指したあらゆる法的手続きが、政府寄りの最高裁によって無効と判断されてきた。

 一方でマドゥロ氏は、エンリケ・カプリレス氏などの野党指導者が米国の支援を得てクーデターを企てていると批判する。またイストゥリス副大統領は、大統領の罷免に向けた国民投票は実施しないと繰り返し強調しており、18日のデモについて群衆が軍にガソリンを浴びせて火をつけようとした点などを批判した。

[カラカス 18日 ロイター]
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