シリアの内戦勃発からすでに約5年6カ月が経過した。戦火を逃れようと同国を脱出した難民は10月1日までに推定30万2975人に達し、そのうち、欧州に向かう途中で少なくとも3502人が溺死した。
彼らの写真を見て、記事も読んできた。こうした数字はありのままの現実だ。
1隻のボートで地中海を渡るための費用は、昨年夏に1人当たり2200ドル(約22万7400円)だった。これは1年前の平均1500ドルよりも増加したという。
亡命を求める大半の移民と同様、シリア人も資金が乏しい。シリアのシンクタンク、シリア経済フォーラムの報告書によると、アレッポ市民の平均月収は昨年で約80ドルだった。
つまり、少なくとも難民87人のうち1人が溺死する危険な旅に、2年分の収入を費やさざるを得ないのだ。
次のページ